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八王子に「フードバンク」 有志集い「設立委員会」開催へ

「フードバンク八王子」の設立を呼び掛ける國本さん

「フードバンク八王子」の設立を呼び掛ける國本さん

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 八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)通り沿いにあるコワーキングスペース「8Beat(エイトビート)」(八王子市三崎町、TEL 042-649-6681)で6月21日、「フードバンク八王子 第1回設立委員会」が開催される。

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 同施設を手掛ける國本康浩さんが中心となり、有志の手で進められている「フードバンク八王子」。食品ロス削減と生活困窮者支援を目的に全国的に広まりつつあるフードバンクの八王子版として、より地域に根付いたものを立ち上げるため、今回、「設立委員会」と題して現状報告や抱えている課題などを一般の人も交えて語らう場を設けた。

 きっかけは、國本さんが生活困窮者と出会い衝撃を受けたこと。「今までそういう人たちとは接触したことがなかったが、先日たまたま何人かと会ってみたら、身なりではわからないし、年齢も20~60代と幅が広く性別もばらばら。行政が人も予算もない中で、目の前で溺れている人たちがいるのだとしたら、人もお金も地域が出すしかないんじゃないかと思った」

 手始めに同施設の運営スタッフが中心となってプロジェクトを始めてみることにした。「いったん始めたら継続する責任があるので、善意だけではできない。そういう意味では事業家としての感覚も必要だし、価値を共有しなければならないので、気心知れた少人数の形で走りだそうと思っている。当面は自分にやれることをやっていき、その結果として、いろいろな人たちが協力してくれるようになれば」

 「フードバンク八王子」は、核となる生活困窮者支援だけでなく、子育て支援や食育、街の空き店舗対策、地域活性化などの問題にも発展していく可能性を秘めていると考える國本さん。「フードバンクは地域のネットワークと接続しないといけないものであって、ただの配送業者になってしまっては駄目。空いているテナントでカフェをやりながらフードバンクとしても機能することも考えられるし、食を中心としたレクリエーションパッケージのようなものもできるはず」と話す。

 「生活に困っている人を支援するというと、どうしても暗い話題になりがちだが、もっと明るいところでわいわいとやれるようなものになるといい」と期待を込める。

 開催時間は19時~21時。入場には同施設のドロップイン料金(2時間=500円、1日=1,000円)がかかる。

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