東京地方裁判所八王子支部(八王子市明神町4)は1月28日、予定している立川への支部の移転を4月に行うと発表した。
同所は1959(昭和34)年に建造。50年近くが経過し老朽化が進んだことや、今年5月から始まる裁判員制度に対応する目的で、立川への移転を計画。2006年度より新庁舎の建設が進められていた。
新庁舎は多摩都市モノレール「高松」駅の付近に位置し、地下1階、地上8階建て。新庁舎には現在八王子にある地方裁判所のほか、家庭裁判所、検察審査会も併せて移転する。
新庁舎には裁判員制度に対応した法廷を5カ所設けたほか、裁判員候補者の待合室や評議室、民事合議法廷などを備え、地方裁判所としては国内最大級。また、現在八王子にある拘置支所も移転。収容定員は現在の約6倍の1,000人に増える。
移転は4月上旬より順次開始。4月20日から名称をそれぞれ東京地方裁判所立川支部などと改めて、業務を開始する。個々の業務開始日は改めて発表する。移転しない簡易裁判所八王子支部は現在の庁舎でそのまま業務を行う。
移転後の八王子庁舎では2009年度中に庁舎を建て替え、簡易裁判所を移す予定。