多摩地区最大の山車(だし)まつり「八王子まつり」の模様が8月6日・7日の2日間、ケーブルテレビ局「J:COM 八王子」(八王子市旭町)などで生中継される。
今月5日から3日間にわたって行われる同祭り。甲州街道(国道20号)をメーン会場に山車やみこし、民踊流しやパレードなどが繰り広げられ、昨年は約77万5000人もの観客が訪れた。
今回は、6日・7日に行われる祭りの模様を甲州街道沿いに設けるスタジオから合わせて12時間にわたって中継。石森孝志八王子市長のほか、八王子観光PR特使でもあるロックバンド「グッドモーニングアメリカ」らゲストも招いて盛り上げる。
6日は、来年の市制100周年を前に、甲州街道の横山町~追分町にかけて歩きながら踊る「民踊流し」を「Largest bon dance(世界最大の盆踊り)」と認めてもらうため、ギネス世界記録に挑戦する模様を紹介するほか、甲州街道沿い20カ所で一斉に太鼓を演奏する「関東太鼓大合戦」、10数台の山車が甲州街道に繰り出して巡行する「山車巡行・神輿渡御(みこしとぎょ)」などの模様も放送する。
7日は八王子の西半分を鎮守する多賀神社(元本郷町4)の宮みこし「千貫みこし」の担ぎ上げや、多賀神社を中心とした「上地区」と八幡八雲神社を中心とした「下地区」に分かれて山車が練り歩き、すれ違ったり寄せ合ったりする「ぶっつけ」の模様など、祭りをクライマックスまで放送する。
番組ではツイッターなどを通して「八王子まつり100の思い出エピソード」と題して、祭りに関する思い出や感想の募集も行うことにしており、「来年の100周年に向けて各町会さん、参加団体さんの機運も高まっている。もちろん本番は来年だが、皆さんの100周年への思いの一端がご紹介できたら」と番組制作スタッフの山田英稔さん。
同じく制作を手がける甲把美和子さんは、「今年の目玉と言えば、やはり民踊流しのギネス世界記録挑戦。番組内では集計を行う本部の前で中継することになるので、緊張の一瞬をリアルタイムでお伝えできると思う。八王子まつりと言えばなんと言っても山車の巡行。夜の巡行では精巧な彫刻が明かり火で照らし出されて、何ともいえない幻想的な風景が広がる。今年は山車の上からの映像を生中継する予定で、祭り人しか見られない映像をお楽しみいただければ」とも。
当日は祭りの会場となる甲州街道沿い・横山町交差点に設置されている街頭ビジョン「YY Vision八王子」(八王子市横山町)でも放映。「祭り会場での大型ビジョン同時中継は初の試みだが、臨場感あふれる映像を来場者にもお伝えすることでまつり全体の盛り上げにも貢献できる。特に今年は民踊流しギネス世界記録挑戦という大きな話題性もあり、その瞬間を視聴者も来場者も一緒にお祝いできるのではないかと期待している」と「J:COM 八王子」の地域プロデューサー・菅原幸子さん。
放送時間は各日15時~21時。八王子市・あきる野市・日の出町・日野市・立川市・昭島市・国立市・東大和市・武蔵村山市・府中市・小金井市・国分寺市・東久留米市・小平市・西東京市・東村山市・清瀬市・調布市・狛江市と世田谷区を放送エリアに持つJ:COM各局で放送される。視聴可能世帯数は114万3000世帯。