「萌(も)え寺」として知られる松栄山了法寺(八王子市日吉町)に11月中旬、キャラクターで彩られた「卒塔婆供養のススメ」と題したポスターが登場した。
2009年の「萌え看板」設置以来、さまざまな企画が行われてきた同寺院。今回は本堂脇の窓にポスターを掲出。故人の供養のために立てられる卒塔婆の持つ意味や役割を、キャラクターを交えて紹介。見出しには「亡き人への『手紙』」、卒塔婆をバッグに納めたキャラクターの側には「卒塔婆の数だけあなたの想いを届けます!」(原文ママ)という言葉が入れられている。
グッズ製作などを手掛ける眞誠(弐分方町)とのコラボから生まれたもの。「卒塔婆をなぜ立てるのか分からない方も多いと思うので、その辺りを分かっていただければ、実際に立てる時により気持ちがこもるのではないかとご住職からお話をいただいた。そこから、みんなに見てもらえるようなものにしたらどうだろうかと話が発展していった」と眞華部加奈子社長。「小さい子でも目を引くようなものになったと思う。絵を見てもらえたら、周りの文字も入ってくるのでは」とも。
ポスター中央に位置する卒塔婆の文字は中里日孝住職の書き下ろし。以前から同様の内容のポスターを掲出していたが、「もう少し皆さんに足を止めていただけるものが作れないかと思っていた。お任せしてよかった」と話す。
今後は本堂内に飾られている法華経(ほけきょう)の伝来を紹介するポスターや「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」に関するポスターも、キャラクターを生かしたものにする方針だという。