JR東日本八王子支社(八王子市旭町)は12月16日、中央本線・相模湖駅について2017年1月末に駅舎のリニューアル工事を終えると発表した。
中央本線・高尾駅と藤野駅の間に位置し、1901(明治34)年に開業した同駅。現在の駅舎は1964(昭和39)年の東京オリンピックに合わせて建設されたもので、駅を改装するのは53年ぶり。
今回の改修では、「みんなの宿り木」をコンセプトに据え、現在の駅舎デザインを生かした上で休憩スペースや待合スペース、地域の情報発信を行う「地域連携スペース」などを新たに設ける。
レジャー目的での駅利用を見込み、「八王子支社管内の駅では初となる靴洗い場と更衣室を整備する」と同社広報担当者。JR東日本管内で靴洗い場を設置するのは、2015年に駅舎改修を行った弥彦線・弥彦駅以来となる。壁や梁(はり)の仕上げ材には地元の相模原市津久井地区で生産された木材を使用する。
相模湖や遊園地「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」(相模原市緑区)の最寄り駅として知られる同駅。高尾山の隣に位置する小仏城山や陣馬山、石老山などハイキングの玄関口としても使われている。2015年度の1日平均の乗車人員は約2400人。
駅舎本体の工事は来年1月末にも完成予定。ホーム上の待合室やトイレについては3月上旬の工事完了を見込む。