畳店のあなみず(八王子市片倉町)は3月20日、市制100周年を記念したご当地畳「東京奥座敷・八王子100年の間」の販売を1年間限定で始めた。
畳縁に、市制100周年記念のロゴに加え、八王子の市の木であるイチョウ、市の花であるヤマユリ、市の鳥であるオオルリなどをデザインした同商品。畳と八王子織物という伝統産業を組み合わせることで、市制100周年を祝いながら日本文化を身近に感じてもらおうと企画された。
地元の織物業者・内田長織物(下恩方町)とコラボし、企画から1年をかけ販売までこぎ着けた。通常、3センチほどとなっている縁の幅を約5センチまで広げることで、それぞれの意匠を目立つように工夫するなどこだわる。日頃、ネクタイやスカーフなどを手掛けている織物業者と手を組み、「ものすごく精度のいいものができた」と穴水美樹(よしき)社長。
「畳屋としては、縁はオリジナリティーが出せるところ。八王子は織物で栄えた街なので、街の成り立ちをアピールするためにも使っていただきたい」
市内の一般家庭のほか飲食店や公共施設などでの活用を狙っており、街を盛り上げるため、希望する畳店には縁を分け活用してもらうなど、地域を巻き込んで盛り上げていきたいという。「市制100周年ということで、こんな機会はない。地域が良くなることで八王子のイメージづくりにもなる。せっかくの100周年なので、みんなで祝したい」と話す。
価格は1畳3,000円(工事費別)。販売期間は2018年3月末まで。