八王子産のコメで造られた純米吟醸酒「高尾の天狗(てんぐ)」を通じて、まちおこしを進めている「はちぷろ」は6月10日、市内の高月地区で行う田植えの参加者を募集している。
舞姫(長野県諏訪市)が製造・販売する「高尾の天狗」。2015年から酒類・飲料卸の河内屋(西東京支社=八王子市元横山町1)取締役で蔵主も務める西仲鎌司さんらが八王子のまちおこしのため、地元農家とタッグを組み造り上げている。
コメ作りから市民が参加して酒を造り上げるプロジェクトで、毎年6月に高月地区にある契約農園で田植えを実施。今回の定員は120人で、既に80人ほどから参加の申し込みがあるという。「飲食店の方や、新規に八王子に出店したい方、異業種でも八王子を活性化したい方、地産地消地活といった八王子の6次産業化に興味のある方、八王子の大学に通っている方などに参加してほしい」と西仲さん。
4年目となる今年は1升瓶で7000本となる12トンの玄米の生産を狙う。当日は田植えの後、参加者を対象とした懇親会も予定。「縁日風にして、地元企業と市民が楽しく、またマッチングできる会にしていく」とも。
今後は草刈り、稲刈り、酒蔵での仕込みの見学などを行った上で、来春の新酒披露会を目指す。西仲さんは「プロジェクトを通して『高尾の天狗』を1人でも多くの方に知っていただき、一緒に八王子を盛り上げていきたい」と意気込む。
開催時間は9時30分~15時。参加料は2,000円(20歳未満は無料)。参加申し込みは「はちぷろ」の特設申し込みフォームで受け付けている。