Jリーグ入りを目指す八王子のサッカーチーム「アローレ八王子」が5月中旬から、クラブハウス内の森を整備し、公園として活用する「森の公園プロジェクト」を始めた。
サッカーを通じた地域活性化を目指して、2011年に創設された同チーム。社会人で構成されるトップチームは東京都社会人サッカーリーグの2部に所属。クラブハウスについては、文化学園(渋谷区)が所有する文化学園八王子テニスコート(八王子市犬目町)を借り受け、手作りで人工芝グラウンドを作り上げるなど地域住民の協力も得ながら整備を進めている。
今回は敷地内にある約1万平方メートルの森を自分たちで整備し、公園として活用するプロジェクトを新たに立ち上げた。どのような公園にするかはSNSを通じて広く市民から意見を募集。支援金も受け付け、10月22日に「公園づくりDAY」と題して、地域住民を巻き込んで1日で公園を作り上げる計画を立てている。
「Jリーグ参入はわれわれの最終目標ではなく、八王子の活性化こそがわれわれの最終目標。そのためにサッカーのほかにもチアダンスやヨガ、障がい者スポーツなど幅広い活動を行い、多くの方を巻き込みながら市民に愛されるクラブを一緒に作っていくことを大切にしている。公園ができることでより多くの方に愛されるクラブになれると確信している」とチームを運営するNPO法人「はちきたSC」の紙本諭さん。
個人・法人を問わず広く支援を呼び掛けており、「森を開拓して公園をつくるという壮大なこの計画は、わくわくと同時に不安もある。ありがたいことにわれわれには仲間がたくさんいる。それぞれの得意なことを合わせれば可能性は無限大だと信じてチャレンジする」と意気込む。
アイデアの募集や支援金の受け付けなど詳細は「はちきたSC」の公式ホームページで確認できる。