京王電鉄は7月7日、同社としては16年ぶりとなる新型車両「5000系」を9月29日から運行すると発表した。
2018年春からは夜間帰宅時間帯に新宿発京王八王子行き、新宿発橋本行きの有料座席指定列車としても利用される「5000系」。座席指定列車時は、2人掛け席が並ぶ「クロスシート」で運用し、通常時は窓と平行に座席が並ぶ「ロングシート」へと転換可能で、今回は通常列車としての利用を始めることにした。
空気清浄機や無料公衆無線LAN、電源コンセントなどを搭載。これまでドア上に設けられていた車内案内表示器は、クロスシート、ロングシートのどの状態でも見やすいよう天井部にも設けられ、1両で28画面を用意する。このほか、1両につき4台の防犯カメラを設置したほか、ドアの挟まれによる事故を防止するため「電気式側引戸システム」も搭載。すべての車両に車いす・ベビーカーのスペースも設けた。
内装については「『高尾山』の木々の深いブラウンと『繊維の街・八王子』の絹糸をモチーフにしたデザインの座席を採用し、上質さを演出するとともに、既存車両に比べ座席幅を広くすることにより、ゆったりとくつろぐことができる空間を創出している」と同社広報担当者。
今回は10両固定の5編成、50両を導入する。