八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)通り沿いなどで9月9日・10日、「伝承のたまてばこ ~多摩伝統文化フェスティバル2017~」が開催される。
アーツカウンシル東京と八王子市、八王子市学園都市文化ふれあい財団が主催する同イベント。ユーロードと三崎町公園、中町公園、横山町公園などを会場にし、八王子や多摩地域に伝わる伝統文化、芸能に市民が気軽に触れ合うことができるイベントとして実施。昨年初めて開催され、約3万人が参加した。
横山町公園のステージでは、あきる野市菅生地区の農村歌舞伎が発祥という「菅生歌舞伎」を八王子で初めて上演するほか、国道20号(甲州街道)沿い「八日町交差点」横の老舗日本茶専門店「網代園」(八王子市横山町)南側蔵前では、多摩織の伝統工芸士である澤井伸さんと市内在住の着物・オブジェ作家の重宗玉緒さんがコラボするファッションショー「温故知新 ★八王子Style★」を開催する。
伝承芸能「八王子車人形」を行う「西川古柳座」とストリートダンサーのTAKUYAさんがコラボしてできた演目「八王子車人形 ~流るる時の川~」の上演や八王子の芸妓衆が人力車に乗って街を練り歩く「人力車お練り巡行」、街中で菓子や抹茶を振る舞う茶会など、さまざまな催しも予定する。
八王子市学園都市文化ふれあい財団の木村美紀子さんは「見どころは澤井さんが培ってきた技術・知恵と重宗さんの感性が出会い、伝統的な和装着物とは異なるリアルファッションのショーと、八王子車人形とストリートダンスが出会い、コラボレーションする『寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)』の2つ」と話す。
各プログラムのスケジュールは公式ホームページで確認できる。雨天決行、荒天中止。