京王線・京王八王子駅から徒歩1分の場所に今冬、コワーキングスペース「fabbit(ファビット)八王子」(八王子市明神町3)をオープンさせようと準備が進められている。
「fabbit八王子」ではワークスペースだけでなく工作室も設ける予定
12月11日のオープンを目指して工事が進められている同所。八王子の不動産業者「エスエストラスト」(横山町)が手掛けるもので、アパマンショップホールディングスの子会社であるfabbit(千代田区)が展開するコワーキングスペース「fabbit」の八王子版となる。
店内には約90席を用意。この内、8席は「工作室」に置き、3Dプリンターや3D CAD、レーザーカッター、ボール盤、電気工作機器などの工作機械やミシンなども整備する。法人登記もできるようにし、地域で創業支援を行っている事業者や市内の大学などともコラボも図っていく方針。
エスエストラストの杉本浩司社長は「ものづくりだけにこだわるのではなく、いろいろな人にシェアしてもらえれば。ミシンを置いたのは八王子が織物の街だから。裁縫をやっている主婦の方にも来てほしい。友達からは『ペンダントを作りたい』と早くも声をいただいている」と話す。内装はカフェをイメージしたものとなる予定で、「開放感がかなりあるものになる」とも。
東京都が進める2017年度の「多摩ものづくり型創業支援施設整備補助事業交付対象事業」にも選ばれた。「八王子に創業支援施設を作りたいということで、いろいろな方からの後押しをいただいて地域のためにやることにした。創業支援をし入会者をつなげていくことで地場産業を発展させていくことが理念。皆さんからすごく期待を寄せていただいているので、責任を持って一所懸命やりたい」と杉本さん。
「八王子の情報発信基地になるだろうし、ただの場所貸しではなく、いろいろなイベントを通じて、八王子からいろいろな地域に向けてシェアできれば。ここで新しい化学反応が起きれば、地場産業も発展するはず」と期待を込める。
料金はドロップインとして2時間利用=500円、1日=1,000円。工作室・ミーティングスペース=1,000円、イベントスペース=3,000円(それぞれ1時間)。固定席=2万4,800円、フリー=9,800円(それぞれ月額)を予定。