JR東日本八王子支社(八王子市旭町)は2月26日、中央線で使われてきた「189系」車両のM51・M52の2編成が4月に引退すると発表した。
同社管内の豊田車両センター(日野市東平山3)に所属する同車両。旧国鉄時代に特急用車両として製造され、特急「あずさ」などに使われた。現在、「189系」はクリーム色と赤い帯が特徴的な国鉄色に塗装された「M51」編成と、「グレードアップあずさ色」と呼ばれる塗装がされている「M52」編成のほか、長野支社に残る1編成を合わせた3編成のみ使われている。
引退に合わせて、「M52」編成は4月22日、「M51」編成は同27日に、それぞれラストランを実施。同社担当者は「お客さまの長年のご愛顧に感謝の気持ちを込め、M51編成・M52編成のラストランに乗車するツアーを設定した」と話す。
22日に行う「189系M52編成ラストラン」では、豊田~甲府間を往復で運行。往路では豊田車両センター内で体験乗車ができるほか、オリジナルの掛け紙付き記念弁当や乗車証明書なども用意する。料金は、大人=8,900円、子ども=6,000円。同27日に行う「189系M51編成ラストラン」は豊田~長野間を片道のみ運行する。料金は、大人=1万8,900円、子ども=1万6,000円。引退に合わせたセレモニーは特に行わないという。
それぞれ定員は300人。はがきによる予約が必要で、応募が定員を超えた場合は抽選となる。八王子駅、立川駅、吉祥寺駅の各駅の「びゅうプラザ」で販売することにしており、パンフレットを3月5日ごろから配布する。