西東京バス、定期券を「書き換え可能」型に-バス会社で初の導入

書き換えが可能になった新しい定期券

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 西東京バス(八王子市明神町3)は3月から、通勤・通学定期券を環境に優しい「書き換え」型に変更している。

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 同社では定期券を20年ほど前に紙製のものからプラスチック製のものに変更。長年にわたって使用してきたが、設備の更新時期を迎えたことから定期券の素材を含めて変更した。メーカー担当者によると、同システムの導入は同社が初めて。書き換え可能な定期券システム採用について、同社営業担当の大用さんは「お客様にアピールできるものを―ということで環境に優しいものにした」と話す。

 新しい定期券はこれまでのものと比べて、使用する書体を除けばデザイン、地紋などに変更はない。「今の定期券を使っている人が写真を見たら、『何だ、変わってないじゃないか?』と言うくらい」と大用さん。実際は、期限を示す日付などの情報がその都度書き換えられるようになっており、「理論上は100回程度、書き換えができる」(同)という。

 「Suica」に代表される鉄道のIC乗車券と異なり、バスの定期券は乗車時の短時間に乗務員が目視で確認を行う必要があるため、インクの量を多めにするなど、印字する文字の鮮明さなどにもこだわった。「メーカーとも何回もテストを繰り返した」と大用さん。書き換え時の汚れなども目視の妨げになることから、きれいに消去できるようになっている。「他の同様の形式のものと比べてもきれいに消えるので、汚れが残ることはない」(同)。

 3月1日から導入を始め、現在では同社のすべての定期券販売所で設備の導入が完了。定期券1枚あたりのコストはこれまでのものと比べて2倍前後に増えたが、「今のところトラブルもなく乗務員からも好評」(大用さん)だという。

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