八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)入り口にあるアーチに11月中旬、クリスマスに合わせて「最後の飾り付け」が施された。
三井住友銀行八王子支店(八王子市旭町)横に設置されているアーチ。1983(昭和58)年に設置されたもので、毎夏に行われている多摩地区最大の山車まつり「八王子まつり」の際には、ちょうちんが掲げられるなど八王子駅前のシンボルの一つとして親しまれてきた。
アーチについては、JR八王子駅から延びるペデストリアンデッキ「マルベリーブリッジ」のユーロード側への延伸工事に伴い、来年にも撤去・解体される予定。今回はクリスマスを前にアーチを管理する西放射線通り商店街振興組合がその最後を彩ろうと、美大出身者による「八王子アートラボ」の協力を得て、アーチに直接イラストを描くなど飾り付けを行った。
同組合の前野博理事長は「このアーチにはさまざまなイベントの横断幕がかかり、イベントロードを彩ってきた。八王子まつりの際のちょうちんは、祭りの玄関口にふさわしい迫力があり、多くの皆さんの心に残っていると思う」と話す。「今年は最後のクリスマスアーチを楽しんでいただくため特別仕様にデコレーションした。昼間はデコレーション、夜はイルミネーションでお楽しみいただき、ユーロードのシンボルを皆さんの心に刻んでいただけたら」と呼び掛ける。
「マルベリーブリッジ」の延伸については、2019年度末にも供用を開始する予定。現在のアーチがある場所には、エスカレーターなどが整備される見込み。