八王子のものづくりを応援する「はちもん実行委員会」は現在、来年2月と3月に行う市内外の小学生を対象とした工場見学会「はちもん ものづくり探検隊」の参加者を募集している。
八王子で唯一、糸の状態で染める「先染め」という手法を取り入れているオカド染色工業(八王子市小門町)と、歯車を手掛ける内野製作所(戸吹町)を会場に行われる今回の催し。オカド染色工業での回では、参加者向けにハンカチ染めのワークショップも開く。
これまで、一般から作品を募集するものづくりコンテストを開催してきた同会。昨年、八王子市制100周年に合わせて、小学生を対象に地元のものづくりの現場を巡る「はちもん社会科見学」を開いたことを受け、ものづくりの魅力を発信していくことにシフト。「はちもん!! ~ものづくり応援団~」と名付けて事業を進めている。
今回は行政の起業支援部門などとも連携し、市の「八王子市制100周年レガシー継承事業補助金」を活用しイベントを立ち上げた。企画に携わる塩越和子さんは「昨年、子どもたちがすごく喜んでくれたので、これは残したいと思った」、同じくイベントに携わる小林敦子さんは「内野製作所に訪れたが、外観も中も本当にすごかった。皆さんに見ていたければ」と話す。
今後は企業の支援も得ながら、大人向けの工場見学や、ものづくりを行っている人たちに街中に来てもらう「出張探検団」などの開催も狙う。塩越さんは「小学生から親まで八王子が楽しく、面白い街であることをみんなに知ってもらえれば。八王子の魅力がものづくりを通して伝わったらいい」と期待を込める。
開催日はオカド染色工業=2月2日10時30分~12時30分・13時30分~15時30分、内野製作所=3月27日10時~12時・13時30分~15時30分。子どもと保護者それぞれ1人ずつを1組として、定員は各回10組。参加費は1組1,000円。応募はホームページから受け付けており、応募者多数の場合は抽選となる。締め切りは1月10日23時59分。