八王子の魅力を紹介する無料冊子「JIMOTO」で使われた写真を紹介する展示が10月3日、「Gallery & Garden Cafe Yasutake」(八王子市八幡町)で始まった。
八王子の中心市街地の商店などを、写真をメインに紹介する同冊子。ギャラリーカフェ「MODESTE」(元横山町3)店主の望月成一さんや坂本呉服店の坂本直美社長、画家の中村眞弥子さん、カメラマンの鈴木竜馬さんら地元有志が集まり製作している。2014(平成26)年に第1号、2015(平成27)年に第2号、今年7月末には、32カ所の店などを紹介する第3号が発行された。
今回は同店2階のギャラリースペースを使って、鈴木さんが撮影した作品の中から、自らセレクトした写真約40点を額装し一堂に展示。冊子では使われなかった写真も紹介しているという。
展示している作品について、「たった5年ではあるが、既に移転した店やなくなってしまった店もある。これまでの積み重ねの中、変化が感じられるような写真を選んだ」と鈴木さん。「いろいろな店があって人がいることが伝わるように展示した。コミュニケーションが生まれたらうれしい」とも。
第3号では日本茶専門店「網代(あじろ)園」などがある「ajirochaya(あじろちゃや)」(横山町)やカフェ「LAMP COFFEE(ランプ・コーヒー)」(子安町1)、高尾登山電鉄(高尾町)が高尾山ケーブルカー・高尾山駅側で運営する「SUMIKA TABLE(スミカテーブル)」、コインパーキング・シミズパーク24(旭町)、手作り家具の製作技術を学べる「八王子現代家具工芸学校」(左入町)、「ご当地ユーチューバー」としても活動している洋品店「イツミヤ」(八幡町)の中野智行さんなどを、キャッチコピーを付けた写真と共に見開きで紹介。冊子は6000部を製作し、参加店をはじめ市内各所で配布されている。
「中心市街地が多いが、前回よりは広範囲に紹介できたと思う」と望月さん。「今回は人にフォーカスしたのがポイント。店の方から話を聞く中で、どういう思いで店をやっているかなど感心させられることが多かった。そのような臨場感も冊子からは感じられると思う」とも。
当初は参加した店の人などが集まる交流会の開催を考えていたが、「だったら展示もしてしまおうとなった」と望月さん。「冊子を持って街を回られている方も多いと聞く。そういった方々が額装された写真を見てどう思うのか気になる。ぜひ来てほしい」とアピールする。今後については「あと1号ぐらいは作りたい」と意気込む。
冊子はA5変形、全80ページ。無料。開催時間は11時~18時。今月8日まで。