東芝(港区)は5月20日、同社の携帯電話機の生産体制について、日野工場(日野市旭が丘3)で行っている製造業務を終了し、今後は海外へ委託すると発表した。
同社は国内では同工場でのみ携帯電話機を製造しているため、今回の見直しで国内生産から撤退する形になる。
現在、同工場で行っている携帯電話機の製造業務を今年10月から海外の受託製造企業に委託。同工場は開発や設計、アフターサービス業務を行う拠点として位置付ける。同工場で製造業務に従事していた約200人については、グループ内で再配置を行うという。
同社は「携帯電話の国内市場は、国内通信事業者の販売方式変更に伴うユーザーの買い替えサイクルの長期化や金融不安などに起因する消費低迷などの影響で、市場規模が縮小している」と指摘。市場環境の変動に対応するため、生産体制の見直しを行うこととなったと説明する。