経営者と従業員がそれぞれの立場で交流を図る催し「ゆるっと会社で繋(つな)がろう!おしごと交流会」の初回が2月13日、シェアスペース「Space &(スペース・アンド)」(八王子市中町)で行われる。
パソコンの修理などを手掛ける「スマホドック24 八王子店」(中町)などを展開するヒューマンライフ(中町)が今回初めて開く同イベント。各企業や団体の経営者とその従業員を1組として扱い、初回となる今月13日と3月12日に「社員の部」、今月20日と3月19日に「社長の部」を開催して、経営者と従業員でそれぞれ交流を図る。各回を踏まえて4月には全体交流会も行う予定。
交流の場ではグループワークも行うことにしており、今回は「なぜこの会社で働いているのか」や「なぜその仕事をしているのか」など自己紹介ができるよう「3分で伝えられる!私のおしごと紹介!」をテーマに据える。
発起人であるヒューマンライフの橋山勝也さんは「交流会はたくさんあるが、従業員が見ているものと経営者が見ているものは違うし交流する人も違うので、経営者が話を社内に持ち帰っても、従業員は『社長がまた何か言っている』となりがち。かといって、経営者の集まりに従業員が参加しても浮いてしまいかねない。そこがずっと引っかかっていた」と話す。そこから、会社の枠を超え同じ立場の人たちが悩みやアイデアなどを共有し合った後、全体で交流するというスタイルを思い付いたという。「ビジネスを一緒にやっている2人として、ほかの方たちと交流を図る機会になれば」とも。
「社員の部」と「社長の部」の開催日を分けたことについては、「交流したほうが良いと言いつつも、従業員は経営者がうまく立ち回れるようにサポートしがち。会社対会社ではなく従業員対経営者という視点もつくりたいから」と橋山さん。今回のイベントを「にこやかなけんかの場」として、「それぞれの立場で交流を図りパワーを強めた後、経営者と従業員が話をしたら面白いんじゃないか。より本気の話ができるようになればいい」と期待する。
「Space &」を手掛ける「Shiho Product(シホ・プロダクト)」の賀澤志帆さんは「仕事を考えることは人生を考えること」と説明。「『おしごと交流会』という新しい場が生まれるが、試行錯誤してどうなっていくか。どんな『&』が見られるか楽しみ」と話す。
開催時間は各回18時~20時。参加費用は各回1,500円。事前予約制で締め切りは今月6日。