八王子市は4月23日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防ぐため、高尾山への登山を自粛するよう呼び掛けた。
登山客が多く混雑が予想されるゴールデンウイークに向け、観光関連の事業者などがさらなる感染拡大防止に向けた取り組みを行うことを受け、登山の自粛を呼び掛けることにした。市ホームページには、「皆さまのご協力により、新型コロナウイルス感染症が終息し、いつものような高尾山の観光ができるようになった際は、ぜひ高尾山にお越しください」(原文ママ)と掲載するなどして周知に努めている。
高尾登山電鉄(八王子市高尾町)は、今月9日から運休している観光リフトに加えて、ケーブルカーについても今月25日~5月6日の間、終日運休することを決めた。今月24日までとしていた高尾山ケーブルカー・高尾山駅横の「高尾山スミカ」や山内に設けている「さる園」などの施設の臨時休業も、来月6日まで延長することを決めた。
高尾山薬王院(高尾町)は、今月25日~5月6日の間、境内への立ち入りを禁止することを発表。朱印や健康登山スタンプの押印も中止し、期間中の参拝は見送るよう求めている。護摩については申し込みをファクスとホームページに限り、御護摩札を郵送することで対応するなど工夫するという。
高尾山周辺では、高尾599ミュージアム(高尾町)が臨時休館となっているほか、京王線・高尾山口駅前の市営高尾山麓駐車場や観光案内所「むささびハウス」(高尾町)が閉鎖、日帰り温浴施設「京王高尾山温泉/極楽湯」(高尾町)も全館休業となっている。イベントについても、例年、4月から5月にかけて行われる「高尾山若葉まつり」の開催が中止されるなど、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けたさまざまな措置が取られている。