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新型コロナ軽症者へ地元飲食店が弁当提供 八王子の有志が取り組み始める

療養生活を送っている人に向けメッセージ

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 京王八王子駅近くのホテル「ザ・ビー八王子」(八王子市明神町4)が5月1日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の宿泊療養施設として、軽症者や無症状者の受け入れを始めたことを受け、八王子市内の飲食店など有志が弁当を届けるプロジェクトを進めている。

多摩初の宿泊療養施設となった「ザ・ビー八王子」

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 軽症者などの受け入れについては、都と市、八王子市医師会が共同で施設を運営。多摩地域としては初の宿泊施設での受け入れで、ホテル側は196ある全ての客室を都に提供。専門家の管理の下、受け入れ体制を整えた。療養生活を安全で快適なものにするため、掃除ロボットや出迎えロボットを活用するなど最先端の技術を活用し工夫しているという。

 今回は八王子市内でテークアウトやデリバリーに対応している飲食店を紹介するサイト「Hachioji Eats」を手掛けるLudiqueeの高井智治社長や京王八王子駅近くのレストランバー「SCENE(シーン)」(明神町4)マネジャーの吉見直高さん、バーゼル洋菓子店(高倉町)の渡辺純社長らと地元飲食店など有志が協働し、プロジェクトを展開。現在は週に3日のペースで地元の飲食店が弁当を届けている。

 プロジェクトに携わる高井さんは「ホテルに来られる方は2週間、個室に入ることになる。ビジネスホテルに缶詰になるそのストレスは半端ない」と話し、「『少しでもストレスを和らげたい』『せめて食事が楽しめれば』という願いを込めて、この街の飲食店、業者とプロジェクトを立ち上げた」と説明する。

 提供する弁当については、「軽めがよい、デザートがあればうれしい、汁物が欲しいなどの要望にできる限り応えている」と高井さん。「軽いアレルギーの方でも、事前にお知らせいただき取り除くようにしている」とも。参加している飲食店からは「ぜひやらせてほしい、2週間も缶詰になるのは本当につらいので、せめて食事だけでも楽しんでもらいたい、喜んでもらえたらうれしいといった声を頂いている」と話す。

 配達時、飲食店のスタッフはホテルに入ることなく弁当を引き渡すなど感染拡大を防ぐ取り組みを行っているという。「『おいしい、安全、安心』をモットーに私たちはコロナの収束を願いつつ、弁当をお届けしていく」と高井さん。

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