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八王子市、医療関係者の支援などにふるさと納税活用 新型コロナ対策で

返礼品に地元産品を多く取り揃える八王子のふるさと納税

返礼品に地元産品を多く取り揃える八王子のふるさと納税

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 八王子市は6月1日、新型コロナウイルス感染症対策への支援を目的に、ふるさと納税を活用した取り組みを始めた。

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 「八王子市新型コロナウイルス感染症対策支援 寄附金」として受け付けを始めた今回の取り組み。医療関係者や学生・子ども、事業者などに加え、フードバンクなどの市民活動も支援しようと、市内外から寄付を受け付けることにした。

 今回はふるさと納税の申し込みを受け付けている、トラストバンク(目黒区)が運営する「ふるさとチョイス」と、さとふる(中央区)が手掛ける「さとふる」の2つのふるさと納税サイトで、寄付金の使い道として「新型コロナウイルス感染症対策支援」を選べるようにした。市民も寄付できるが、総務省の基準により返礼品はないという。

 「ふるさとチョイス」では、寄付がしやすいようにと、1万円・3万円・5万円・10万円・20万円と定額の寄付メニューも用意した。そのほか、市窓口に「ふるさと納税八王子応援寄附金申出書」を提出することでも受け付ける。どちらも返礼品は用意しない。

 大学生などを対象にした「学生支援特別給付金」や「臨時学生等雇用促進奨励金」など新型コロナウイルス感染症への対策として、さまざまな施策を進めている八王子市。これまでに市長・市議会議員などの期末手当の20%削減を決めたほか、同日には今年度3弾目となる補正予算案も発表した。

 今回の取り組みについて、石森孝志八王子市長は「2つの中核病院をはじめ、市内の医療現場には、感染の不安を感じながら医療に携わる方も多くいらっしゃる。今この瞬間も懸命に市民の命を守る医療従事者に深く感謝し、この困難を乗り越えるために、市は軽症者の療養滞在用ホテルの借り上げなど医療現場を支える取り組みを進めてきた」と話し、「休業の長期化に伴う事業者への支援はもとより、本市を学びの場とする学生や若者に対する支援、自粛生活が続く中でのさまざまな課題について、市民生活に寄り添った独自の支援策の準備も進めている」として、協力を呼び掛ける。

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