皮にタピオカの粉を使った「白いたい焼き」を販売する店が、八王子で立て続けに開店した。
5月26日に開店した「東京たい焼き道場 銀次」(八王子横山町3、TEL. 042-631-8966)は杉並区下井草から参入。白いたい焼きの元祖ともいわれる「たいやき本舗 藤屋」(福岡県大牟田市)も同23日に八王子店を開店させ、「たい焼き戦争」の様相を呈している。
たい焼きは1909(明治42)年に創業した麻布十番「浪花家総本店」(港区)が元祖といわれており、同店は1975(昭和50)年にヒットした「およげ!たいやきくん」のモデルにもなった。今年は同店創業から100年にあたることから、「たい焼き100周年」として、全国的にたい焼きブームが起こりつつある。
皮にタピオカの粉を使ったたい焼きは、従来のたい焼きと比べて皮は白く、「モチモチとした今までにない新しい食感で、温めても冷やしてもおいしく召し上がれる」と「東京たい焼き道場 銀次」の中嶋さん。しっかり焼いても色づくことはなく、店頭に置かれたオーブンでさらに焼いて味わうこともできる。「それぞれ違った食感を味わってもらいたい」(同)とも。
同店にはイートインスペースはなく、テークアウトのみ。学校帰りの女子高生などがよく訪れている。メニューは小倉あん、白あん、チョコレート、カスタードクリームの4つで各130円。一番人気は「小倉あん」。
「開店して間もないが、地道に真面目に八王子の街に根付いていきたい」と中嶋さん。営業時間は11時~20時。