八王子市夢美術館(八王子市八日町8)は7月17日から、テレビアニメーション「機動戦士ガンダム」などのデザインで知られる大河原邦男さんの展覧会を開催する。
大河原さんは1947(昭和22)年生まれ。東京造形大学(宇津貫町)卒業後、紳士服メーカーや子ども服メーカーなどで商品企画を経験。その後、1972年にアニメーション制作会社である竜の子プロダクション(国分寺市)に入社した。当初は背景を担当していたが、「科学戦隊ガッチャマン」で敵メカのデザインなどを担当。これを機にメカデザインが専門になった。以降、「タイムボカンシリーズ」「ヤッターマン」などのギャグアニメから、「機動戦士ガンダム」「装甲騎兵ボトムズ」などのロボットアニメなど、幅広い分野のメカデザインを手がけている。
「夏休み期間ということで、親子で楽しめる内容の展覧会を企画した」と同館の林さん。大河原さんがこれまでに担当してきたヤッターマン、ガンダム、ボトムズなどのメカデザイン原画や設定資料、1分の1スケールの立体物などを展示する。展示数は「100点前後を予定」(同)。大河原さんをフューチャーした大規模展は今回が初めてだという。
会期中、大河原さんを迎えてイベントも行う。7月18日には大河原さんのサイン会を、8月22日にはガンダムシリーズや「機動警察パトレイバー」などでメカデザインを、2002年に放送された「ラーゼフォン」では監督を務めた出渕裕(いすぶちゆたか)さんと大河原さんによる「対談講演会」も予定する。
開館時間は10時~19時。月曜休館。観覧料は、一般=500円、学生、65歳以上=250円、未就学児は無料。9月6日まで。