高尾山内にある「高尾山さる園・野草園」(八王子市高尾町)などで2月11日、同園のオリジナルキャラクター「もみじまる」をデザインした「花粉症缶バッジ」の販売が始まった。
山内のケーブルカーや、エコーリフトを手掛ける高尾登山電鉄(高尾町)が運営する同園。高尾山ケーブルカー・高尾山駅から徒歩3分の場所にあり、飼育する約80頭のニホンザルを見ることができる「さる園」と、約300種の亜高山帯植物や高山植物などがある「野草園」が併設されている。3月下旬からは園内で「日光さる軍団」が公演を披露する予定。
今回のバッジはマスクをした「もみじまる」のイラストと共に「花粉症です」「I have hay fever」といった文言をデザイン。「アレルギーです」「ぜんそくです」など6種類を用意する。
「もみじまる」は、2019年11月に誕生。バッジの開発を手掛け、さる園で飼育を担当する堅木杏美さんは「家族で来てくださる方、特にお子さまに楽しんでいただこうと作った」と話す。これまでポスターやケーブルカーのヘッドマークなどに使われてきたほか、クリアファイルやボールペン、キーホルダーなどさまざまなグッズを製作、販売してきたという。
今回は花粉症を題材としたグッズを企画。年明けから準備を進めてきたという。「コロナ禍でお客さまも減ってしまっている中、会社の中でいろいろな話をし、この時期に必要で集客にもつながるようなものを作ることにした」と堅木さん。「高尾山自体もたくさんの杉の木があり、社員の中にも花粉症の人がたくさんいるので、私たちにも必要なサイン。お客さまの中にも咳やくしゃみをしてしまう方がいると思うが、その時に花粉症であることや、ぜんそくであることをさりげなく知らせることができるようなものとして製作した」とも。
売れ行きは好調で、すでに約150個を販売したという。「5個、6個とまとめ買いをしてくださるお客さまもいらっしゃる。お話を伺ってみると家族が花粉症だったり、友だちが花粉症だったりとプレゼント用に買っていただいてる」と堅木さん。「仕事で表に出なければいけなかったり、学校に行かなければいけなかったりと人のいる場所に行かなければいけない方に特に使っていただきたい。お子さまでもアレルギーを持っている方はいらっしゃるので、付けているだけでアピールができるものとして使ってほしい」と呼び掛ける。
同園のほか、高尾山駅横の「高尾山スミカ」でも販売されている。価格は各種100円。