ビクターとケンウッド、車載機器事業も統合-ブランドは存続

コミュニケーション事業に特化することになったケンウッド

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 JVC・ケンウッド・ホールディングス(横浜市神奈川区)は6月24日、同社子会社である日本ビクターとケンウッド(八王子市石川町)の各社が行っている車載機器事業のすべてをJ&Kカーエレクトロニクス(石川町)に統合したと発表した。

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 同社は経営統合以前の2007年10月にビクターとケンウッドによる合弁会社「J&Kテクノロジーズ」を設立。カーナビゲーションをはじめとする車載機器事業に関して、その開発、生産機能を統合していた。

 「昨秋以降は経済危機の影響により、両社の最大の共通事業であるカーエレクトロニクス事業が当社の大きな課題となっている」と同社。今回の発表では、この「J&Kテクノロジーズ」の社名を「J&Kカーエレクトロニクス」に変更。ビクターとケンウッドがそれぞれ独立して行っていた車載機器に関するマーケティングや商品企画などのセクションも含めてすべてを同社に統合し、実質的な独立事業会社にする。今後は同社が商品企画から営業までを担当。ビクター、ケンウッドから社員が出向し、事業にあたる。ブランドとしてのビクター、ケンウッドはそのまま残し、商品の販売に関してもそれぞれ、ビクター、ケンウッドが行う。

 同社は今月11日、ホームオーディオ事業のビクターへの統合を7月1日に実施すると発表したばかり。これによりケンウッドは今後、業務用無線機やアマチュア無線機などの企画、開発、販売を行うコミュニケーション事業に特化する形となる。

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