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八王子のスポーツクラブがキャンプ場開設 地元有志と森を整備

森の中に6つのキャンプサイトを用意

森の中に6つのキャンプサイトを用意

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 プライベートキャンプ場「犬目の森キャンプ場」(八王子市犬目町、TEL. 042-652-9932)が4月17日、オープンした。

眼下に八王子の街並みを臨む

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 東京都社会人サッカーリーグ1部に参戦するサッカーチーム「アローレ八王子」の運営などを手掛けるNPO法人「はちきたSC」が新たに開設した。文化学園(渋谷区)が所有する文化学園八王子テニスコート(犬目町)を借り受け、サッカーチームのクラブハウスやサッカーコートなどを設けた「アローレパーク八王子」内の森の一部をキャンプ場として整備した。

 敷地内には1~2人用の小区画と3~6人用の大区画を合わせて、6カ所のキャンプサイトを用意。予約の際に申し込むことで、バーベキューのコンロや調理道具などを借りることもできる。日帰りのデイキャンプでの利用も可能で、10時~16時、16時~21時の2プランを用意する。

 市街地から近く手軽な点が売りだという。代表理事の紙本諭さんは「近所の人たちにとって自然に親しんでいただける場。いざとなったら家に帰ることもできるので、初心者の方やソロキャンプにも向いている」と話す。八王子は童謡「夕焼小焼」の発祥の地でもあることから、「夕焼けは半端なくきれい。眺めも良いので楽しんでもらいたい」とアピールする。

 2017(平成29)年から約1万平方メートルの森を自分たちで整備し、公園として活用する「森の公園プロジェクト」を立ち上げ、地域住民も巻き込んで進めてきた。サッカーコートを見下ろせる場所になっていることから、観客席を兼ねて子どもたちが遊べる場としてブランコやターザンロープなどアスレチック用具も整備した。

 昨年のコロナ禍がきっかけとなって、森の整備が一気に進んだという。紙本さんは「もともと森を使ってアスレチックの場を作ってきた。昨春に学校が休校になった時、近所の子どもたちと一緒に森の中に秘密基地でも作ろうかと動き出したら一気にはまってしまった」と振り返る。「木を切り倒すところからボランティアの方が毎日のように森に入っていただけた。子どもたちもサッカーをした後に森に遊びに来て整備してくれた」とも。

 キャンプ場として立ち上げることにしたのもコロナ禍がきっかけ。「コロナが長引いてしまい、サッカーをはじめスポーツの活動をしようにもなかなかできない。クラブとしてもいろいろな収益源を持たなくてはいけない。子どもたちが安全に遊べる場も必要なので、近場にこういうものがあったら需要があるんじゃないかと思い、泊まれるようにすることにした。ちょうど泊まれるようになったのがこの4月。丸々1年かかってようやくできた」と紙本さん。

 「スポーツで人のつながりをつくっていくことが私たちの目標。子どもたちには一人前の大人になってほしいので、親から離れて1人で泊まるという子どもたちだけのキャンプ体験のようなこともやってみたい。近所の人にキャンプしながらサッカーを見てもらえるようにもなったらいい」と紙本さん。「『森の公園プロジェクト』もまた案からみんなで作り、リニューアルしてやっていこうと思っている。いろいろな人の協力を得て、地域の人が集まることができる場所にしていきたい」と意気込む。

 料金は小区画=2,500円、大区画=3,000円、デイキャンプ=1,500円。別途、入場料として300円(未就学児は無料)。予約は前日12時まで電話で受け付ける。

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