八王子市は6月24日、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催期間中に市内で展開する予定だったコミュニティーライブサイトの実施を中止すると発表した。
市はスポーツ振興などを目的に市民の身近な場所で大型スクリーンによる競技中継を楽しんでもらおうと、各大会の期間中にパブリックビューイングや競技体験、展示などを行うコミュニティーライブサイトの実施を計画していた。
今回はオリンピック期間中の7月24日~27日=エスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)、8月3日・4日=ボルダリングジム「D.bouldering Hachioji(ディー・ボルダリング八王子)」(中町)、パラリンピック期間中の8月28日に八王子駅南口総合事務所(八王子市子安町4)で行う予定だったコミュニティーライブサイトを中止することにした。
市は「大会1カ月前においても感染症の状況に大きな改善が見られず、大会時における人流が感染拡大につながる恐れがあるとの専門家からの指摘がある」と説明。今月21日に国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)、大会組織委員会、国、東京都の5者による協議で、観客以外の人流対策として、ライブサイトやパブリックビューイングについては中止や縮小の方向で検討することが合意されたことを受け、「感染症の拡大防止を第一に考え、中止とした」と話す。
八王子市内では、都が両大会期間中、東京都立大学南大沢キャンパス(南大沢)周辺でパブリックビューイングなどを予定していたが、今月22日に中止を発表。大学と連携し、大規模ワクチンの接種会場への転用を検討すると明らかにしている。