プロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」が3月30日、亀崎光博選手の現役引退を発表した。
「東京八王子トレインズ」時代の2017(平成29)年からチームに所属し、5シーズンにわたりプレーしてきた亀崎選手。現在は選手兼アシスタントコーチとして、背番号「3」を背負う。2006(平成18)年に入団した「新潟アルビレックスBB」のサテライトチーム「新潟アルビレックスBB-A2」から数えて15年間にわたるプロのキャリアに今シーズンで幕を下ろす。
亀崎選手は「高校を卒業後、プロリーグができて『プロ選手になる』と決めてから、楽しいことや苦しいことやうれしいことなどがたくさんあった。途中、心臓の手術をしたり、思うように結果が出ずあきらめかけたりしたこともあったが、それでも自分を信じて挑戦し続けてこられたことを誇りに思う」と話す。
ビートレインズでの思い出については、「2017-18シーズンにB3で優勝して、入れ替え戦に勝ってB2に昇格したことが一番の思い出」とした上で、「今シーズンも残り8試合だが、今まで支えてくれたたくさんの皆さまのために感謝の気持ちをもって全力で戦い抜く」と意気込む。
「いろいろなクラブに所属する中で、たくさんの人に出会い、応援してもらい、最高のバスケットボール人生を送ることができた。良い時も悪い時も温かい声援を本当にありがとうございました」とも。
ビートレインズの高松僚ゼネラルマネージャーは「いろいろ悩み、考え、決断をした亀崎選手にはリスペクトしかない。トレインズに関わっての5シーズンは、クラブが大変な状況になり会社を再建していく時も『変わらず支えます』と力強く言ってくれた。亀崎選手には感謝の気持ちでいっぱい」と話す。
高松さんは亀崎選手を「熱い男かつ冷静沈着な性格で、トレインズにとって、選手たちにとって支えであり兄貴的な存在」と評価する。今月4日にエスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)で行われたトライフープ岡山との試合では、「アシスタントコーチとしてメインで戦術対策を行い、見事チームを勝利に導いてくれた。まさに二刀流の貴重な人材」とも。「残りのシーズンを亀崎選手が最高の選手生活を送れるようサポートし、今後の人生を支援していきたい」と話す。