日野市が4月8日、新選組をテーマとしたイベント「ひの新選組まつり」について、行う予定だった隊士パレードを中止するなど開催内容の変更を発表した。
新選組の副長で、武蔵国多摩郡石田村(現在の日野市石田)で生まれた土方歳三の命日である5月11日に合わせて毎年行っている同祭り。今年は5月7日・8日の日程で行われ、25回目を迎える。
例年、土方の菩提(ぼだい)寺でもある高幡不動尊(日野市高幡)などで、さまざまなイベントを繰り広げている。中でも土方歳三や近藤勇、沖田総司など新選組の各組長などをコンテストで選び、各組の隊士と共に練り歩くパレードが目玉となっており、今年は3年ぶりの実施に向けて隊士の募集などを進めていた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の収束が見えないことなどから、パレードの中止を決定。合わせて、8日に行う予定だった高幡会場・日野宿会場での全てのイベントも中止する。
7日に行う「新選組隊士コンテスト」は、観覧を隊士パレードの参加者や関係者のみに絞る。代わりに当日の様子をユーチューブでライブ配信する。今年で9回目となる「土方歳三の恋人・高幡不動きものクイーンコンテスト」は、コロナ対策として着物の着付けと同時に審査し、クイーンなどを決定。表彰式などは行わない。
5月7日はイベントに合わせて、直径約10センチ、高さ約40センチ、重さ約1キロのスタンプを押して回る「スタンプラリー in 日野宿」も行う。昨年はスマートフォンを使ってスタンプを集める「デジタルスタンプラリー」として行ったが、今年は3年ぶりに通常形式で行う。日野駅をスタート地点として、各10カ所以上のスタンプを集めた人には記念品を進呈する。参加費は300円。開催時間は10時~16時。
4月8日からはウェブサイト上で日野市と新選組にまつわるクイズを解く「クイズ王段位認定」を始めた。正答数に応じて段位を認定し、5問~8問=「隊士」、9問~12問=「組長」、13問~16問=「副長」、17問以上=「局長」に認定する。「隊士」以上に認定された人には新選組グッズが当たる抽選に応募できる。段位が上がるにつれ、当選確率も上がるという。5月15日まで。