アウディジャパンによるイベント「Audi Q4 e-tron Dynamic Launch」が11月29日から、東京たま未来メッセ(東京都立多摩産業交流センター、八王子市明神町3)で行われている。
ドイツの自動車メーカー・アウディは、2018(平成30)年に「e-tron」で電気自動車の市場に参入した。今回は報道機関やモータージャーナリストなどを対象に、1月にシリーズ第3弾として発表し、今秋から販売を始めた新型バッテリー式電気自動車(BEV)「Audi Q4 e-tron」や、アウディが進める電動化に向けた戦略などを紹介するイベントを開いた。12月1日までの3日間に約100媒体が参加する。
当日は、アウディジャパンのブランドディレクターで、フォルクスワーゲングループジャパン(愛知県豊橋市)のマティアス・シェーバース社長が登壇。アウディ初のコンパクト電動SUVとなった同車の販売戦略や車を発表した1月からこれまでのマーケットの変化、2033年の内燃エンジンの生産停止に向けた電動化のロードマップなどを発表した。
同社とポルシェジャパン(港区)が業務提携し、4月から進めている急速充電器のネットワークを共有する事業「Premium Charging Alliance(プレミアムチャージングアライアンス)」に、フォルクスワーゲングループジャパンが新たに加わったことも明らかにした。
クーペスタイルの「Audi Q4 e-tron Sportback」も含め車両を12台用意し試乗会も行った。会場では大根の皮やナスのヘタ、リンゴの芯などの未活用食材をココナツオイルで揚げ作ったチップスも提供するなどサステナビリティの観点も取り入れたイベントになった。
今回、八王子でイベントを開いたことについて、マティアス社長は「アウディは常に新しいことにチャレンジしている。今回、素晴らしい施設ができたと聞いた」とした上で、2020年から掲げている標語「Future Is An Attitude(未来は考え方次第)」という言葉を引き合いに出し、「この施設も未来というテーマで作られている。マッチしているのではないかと思った」と話す。
八王子観光コンベンション協会 (八王子市旭町)で企業が行うMICEの支援を手がける担当者は、アウディジャパンがイベントを行ったことを受け、「都心で開催されていたような内容で、八王子で開催されることに驚きを隠せない。まさに東京たま未来メッセが開業した大きな効果」と話す。