3月に八王子で行われるサーキット型音楽フェス「HACHIDORI ─HACHIOJI ROCK DREAM─」について、1月7日に第3弾となる出演バンドが発表された。
2016(平成28)年から年1回行われている同イベント。地元有志が中心となり音楽でまちおこしすることをコンセプトに開いている。八王子の中心市街地にあるライブハウスや飲食店など、さまざまな場所を会場にして、数多くのバンドなどがライブを行う。
2020年3月にライブハウス「MatchVox(マッチボックス)」「八王子RIPS」(それぞれ八王子市三崎町2)などを会場に150組以上のバンドが出演して開催する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止になった。その後、2021年・2022年も中止された。
昨年12月1日に、4年ぶりに同フェスを行うと公式ツイッターアカウントなどで発表した。開催日は3月5日。同11日には「TOTALFAT」「ハルカミライ」「INKYMAP」「フラチナリズム」「POETASTER」「8princess」など八王子にゆかりのあるアーティストを出演者の第1弾として発表。同23日には追加の出演者として、「藍坊主」「ビレッジマンストア」「ヒステリックパニック」など30組以上のバンドを明らかにした。
今回は「THE CHERRY COKE$」「HOTSQUALL」など23組の出演者を新たに発表した。今月8日からはチケットのプレオーダーの受け付けも始まった。会場については明らかにしていない。
企画からイベントに携わる奥泰正さんは「街の人から『やらないの?』との声はあったが、これまで慎重に考えてきた。しかし、ほとんどのフェスが通常通り開催されるようになったことや、有名なライブハウスも定員を100パーセントに戻したことを見て、できるかなと思い準備を始めた」と話す。「10年くらいかけて大きなものにしていくつもりだったが、4回行った後、3回中止になってしまった。次も休んでしまうと行った回数と休んだ回数が同じになってしまう。ここでやらないと心が折れてしまうと思った」とも。
今回は「復活」に焦点を当て、出演者は「中止になった2020年の回に出てくれることになっていた人たちを中心に声をかけ始めた」と奥さん。ポスターの配布などを通して地元店などからは「『ついに』『よかったね』などと声をかけてもらえている。これまでやってきたことは今でも続いていて、街とライブハウス、飲食店と音楽の間をつなぐ火は消えていない。この忙しさがいつもこの時期はこうだったと幸せに感じる。待っていてくれた人の声が聞こえてくるので、本当にうれしい」とも。
今後も情報公開を続け、2月にはタイムスケジュールを発表する予定。奥さんは「まちおこしとして、このようなイベントを行っているところはほぼない。『この音楽イベント、なんかすごい、楽しいじゃん』となってくれれば」と話す。