八王子のアウトドア情報をまとめたポータルサイト「はちおうでぃ」がオープンし、3カ月がたった。
八王子の産業活性化組織「サイバーシルクロード八王子」(八王子市明神町2)が運営する同サイト。2月16日に開設した。サイト名は八王子とアウトドアの2つの言葉から付けたという。地元企業が手がけるアウトドアブランドの情報のほか、市内で楽しめるキャンプをはじめとしたアクティビティーのスポットや店、イベントなどの情報をまとめて見ることができる。
3月には「アウトドアで八王子のまちづくり」をテーマに、片倉つどいの森公園(片倉町)でイベント「はちおうでぃフェス」を開催した。雨天だったが、地元企業によるアウトドアグッズの展示・販売などのほか、火付け体験などで盛り上がった。
同団体がレジャーを産業として捉え、活性化に向けた取り組みを行うのは今回が初めて。2021年に「新規事業検討会」を立ち上げ、プロジェクトを進めてきたという。同プロジェクトの委員長として今回のサイトの立ち上げに携わった住宅工営(旭町)社長の斉藤祥文さんは「ちょうどその時はコロナ禍ということもあって、アウトドアに注目が集まっていた。八王子の魅力とは何かと言われたら自然と答える人は多い。アウトドアが流行しているこの時代に八王子の資源である自然を生かして、新しい観光、新しい人の流れをつくることができたら面白いんじゃないかとなった」と話す。
サイトについて、「作って終わりにせず活用され育っていくものにしたいという思いがあり、デザインからどのように収益化していくかまで考えて運営・管理している。みんなが情報を載せてほしいと思ってもらえるようなサイトにしなければならない。八王子のアウトドアに関わる情報は全て見られるものを作っていきたい」と斉藤さん。「『はちおうでぃ』という名前でイベントもやっていく。アウトドアから八王子が連想できるようになっていけば」とも。
「サイバーシルクロード八王子」事務局の山元秀将さんは「事業者にとってプラスになることが肝。アウトドアという業態は分野が広いし、さまざまな業種の方が絡むことができるもの。広い裾野をオープンにし、発信していくことで、いろいろな事業者の方にメリットを感じてもらえるようなサイトにしたい」と意気込む。