「オープンイノベーションフィールド多摩 八王子館」(八王子市明神町3)が10月6日、開業する。
京王線・京王八王子駅から徒歩5分、JR八王子駅から徒歩10分の場所にある同施設。東京都と東京都中小企業振興公社が都有施設を活用し、多摩地域のイノベーション支援などを行うハブとして設けたもので、「オープンイノベーションフィールド多摩 国分寺館」(国分寺市)と同時に開業する。
今回は立川市への機能移転に伴い、昨年10月に廃止された旧東京都労働相談情報センター八王子事務所(八王子労政会館)の建物を改修した。施設の1階にはコワーキングスペースとビジネス書などを用意したライブラリー、2階・3階には貸し会議室を展開する。今後は情報交換、交流を目的としたイベントなども開催していく。
コワーキングスペースには作業を行うための「ワークエリア」と、会議など複数人で利用できる「イノベーションエリア」を設け、無料のドリンクやWi-Fi、電源タップなどが利用できる。利用料金は30分=165円。
貸し会議室としては、大規模な会議などに利用できるホールや、100席以上を設ける「セミナールーム」に加え、少人数からの利用を見込む「カンファレンスルーム」を複数用意する。セミナールームでは、プロジェクターの貸し出しにも対応する。
「TSUTAYA」「蔦屋書店」などのほか、図書館などの公共施設の運営なども行っている「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」(渋谷区)が運営を手がける。CCCがイノベーション支援施設の運営に携わるのは今回が初めて。同社広報担当者は「施設運営やイベント開催、コミュニティー創出のノウハウを活用し、オープンイノベーションの支援に取り組んでいく」と話す。
開館時間は、コワーキングスペース=平日9時~19時、会議室・ホール=平日・土曜・日曜・祝日9時~21時30分、そのほかの施設=平日9時~17時。コワーキングスペース、会議室共、施設利用の際には会員登録の上、事前の申し込みが必要。