「八王子いちょう祭り」が11月18日・19日、八王子市内を通る甲州街道(国道20号)沿いで行われる。
1979(昭和54)年から市民が手作りしている同イベント。イチョウ並木の黄葉時期に合わせて行われ、今年で44回目となる。国道20号(甲州街道)「高尾駅前交差点」~「追分交差点」間にあるイチョウは1929(昭和4)年、多摩御陵(現在の武蔵陵墓地)完成に伴って宮内庁が植樹した。
「光輝燦然(こうきさんぜん)」をテーマに据える今回は、恒例となっている小仏~追分間の約5.5キロの区間内に設けられた関所を「通行手形」を片手に歩く「関所オリエンテーリング」などの催しを行う。「関所オリエンテーリング」は今年、12カ所用意する全ての関所で焼き印を復活させる。「通行手形」は各関所などで販売する。6カ所以上訪れ焼き印を集めると福引ができ、全ての焼き印を集めた人には「パーフェクト賞」を進呈する。
昨年まで市内外のクラシックカーが連なって甲州街道を走る「クラシックカーパレード」を行っていた同祭。今回は19日に電気自動車など環境に配慮した車両を中心とした「ふれあいeco(エコ)カーパレード」を行う。
当日は、コルベットやメルセデスベンツのオープンカー、ボンネットバスといった車に加えて、八王子市が公用車として導入している電気自動車のほか、トヨタ自動車系列の専門学校「トヨタ東京自動車大学校」(館町)のバッテリー式電気自動車(BEV)や佐川急便が持つ燃料電池式トラック、EV(電気自動車)の郵便車両、郵便二輪車など環境に配慮した車両に加え、消防車や消防二輪車、ポンプ車、救急車などが追分交差点から都立陵南(りょうなん)公園(長房町)までを連なって走る。パレード開始は12時。
メイン会場の陵南公園では、19日にプロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」の専属チアリーダー「Raily's(レイリーズ)」がパフォーマンスを披露するなど、ステージイベントをはじめとしたさまざまな催しを展開する。イチョウ並木の管理を行っている国土交通省関東地方整備局相武国道事務所や、「日本遺産『桑都物語』推進協議会」、高尾駅などがブース出展するほか、小比企町に農園を持つ中西ファームなどによる野菜販売なども行われる。
陵南いちょう会館(東浅川町)では、「全国・近隣地域 観光物産展 in 八王子2023」などを開催。陵南公園分園(東浅川町)、高尾警察署近くの旧免許更新所駐車場跡地、長房市民センター(長房町)、浅川市民センター(高尾町)、八王子市中央図書館(千人町)、大型商業施設「iias(イーアス)高尾」(東浅川町)など、さまざまな場所を会場にし企画を繰り広げる。
イベントを主催する「八王子いちょう祭り祭典委員会」(東浅川町)は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を通じて、資金支援の呼びかけを行っている。目標額は200万円で、目標を達成するかどうかにかかわらず集まった金額が起案者に支払われるオールイン方式を採る。3,000円から10万円までコースを用意しており、11月13日時点で、約32万円の支援が集まっている。クラウドファンディングの締め切りは11月29日23時59分59秒。
開催時間は9時~16時30分(19日は16時まで。関所オリエンテーリングは両日とも15時30分まで)。