京王電鉄(多摩市)とアミューズメント施設の運営などを行っているナムコ(大田区)は9月10日、今年末に京王が新設する複合商業施設「フレンテ南大沢」新館(八王子市南大沢2)に肉料理のテーマパーク「東京ミートレア(仮称)」を開設すると発表した。
ナムコはバンダイナムコホールディングスの完全子会社で、ゲームセンターやフードテーマパークなどを運営。同社が直接運営しているものには「池袋餃子スタジアム」「アイスクリームシティ」などがある。そのほか、「自由が丘スイーツフォレスト」(目黒区)など、同社がプロデュースを行い他社が運営しているケースも。
「フレンテ南大沢」は京王相模原線・南大沢駅と直結する駅ビル。「フレンテ」シリーズは京王が若い女性をターゲットに据えて展開している商業施設で、新宿、明大前など5カ所で展開している。現在、南大沢では新棟の建設が進められており、地上5階建てのうち、改札階から上の4フロアを店舗階として利用する予定。延べ床面積は約5,400平方メートル。
今回、テーマパークの企画・開発をナムコが行い、京王が運営する。ナムコの広報担当者によると、京王側から声をかけられたことがきっかけ。「これまでのフードテーマパークの実績を高く評価された」(同)。テーマは「『いつもよりちょっとご馳走、ちょっとご褒美、ワクワク気分で幸せをもたらす』肉料理」。これまでにもギョーザやアイスクリーム、ラーメンなどメニュー単位でテーマパークを企画してきた同社だが、「バリエーションを広げたい。また、記念日やお祝いの席などにもマッチする『ハレ食』ということで、肉料理を選んだ」(同)。
施設面積は約1,130平方メートルで、入園料は無料の予定。多摩地区のみならず、東京全域から客を呼び込み、初年度で130万人の来園者を見込む。「(運営する)京王電鉄さんからのオーダーとして、新宿をはじめ沿線各地からお客さんに来ていただけるようにかなりターゲットを広く取った。お子さまを含めたファミリーからカップル、大人の記念日の食事にも使えるようにする」とナムコ広報担当者。
現在、テークアウト専門店2店、イートインスペースも持つ店舗5店の計7店舗の出店を計画している。客単価は、テークアウト=600円~800円を、イートイン=1,000円~4,000円程度を見込む。各店では幅広いジャンルの肉料理店を出す予定だという。