「高尾山ふもと公園」が4月5日、京王線・高尾山口駅前に新設された。
「高尾山口駅前公園整備」の基本方針作成時に作られた全体の完成イメージ
同駅から高尾山表参道までの道沿いにある広場を整備した同園。面積は約1150平方メートル。駅前を流れる案内川で都が進める整備工事が昨年度に完了したことを受け、八王子市が公園として整備した。
川の整備に伴って、都が新設した階段状の護岸と隣接し、階段から水辺に下りることができる。
高尾山への来山者が利用できるよう登山ルートや周辺地域、日本遺産について案内する看板、靴洗い場も設けた。高尾山の自然環境を学ぶ場として活用することを狙い、樹木は高尾山にゆかりのあるものを植栽した。遊具などは設置していない。
市は2018(平成30)年、「高尾山口駅前ふもと公共空間形成・活用ワークショップ」を開き、市民や地元関係者などとともに広場の整備に向けた検討を開始。2019年に計画を策定したが、その後、2020年に高尾山などが日本遺産に認定されたことを受け、計画を修正。「(仮称)高尾山口駅前案内川左岸広場整備方針」としてまとめた。
初宿和夫八王子市長は「この公園の特長は案内川と一体的に整備したため水辺を楽しめること。今後は公園の設備を生かしながら地域の皆さんと連携したワークショップなどソフト事業も開催していく。高尾山を訪れる方にも地元の皆さんにも末永く愛される公園になることを期待している」と話す。