「日本一小規模なパンの祭典!八王子一坪パンまつり」が10月10日、八王子駅北口のチャレンジショップ「はちチャレ」(八王子市旭町)で始まる。
2017(平成29)年から年2回のペースで開いている同イベント。今回で13回目の開催となる。6日間の期間中、日替わりでパン店が出店する。
出店者は、10日=「kichijojiみちの駅」(武蔵野市、初出店)、11日=「Deep Forest 高尾店」(八王子市東浅川)、12日=「パン工房ボンシュシュ」(横山町)、13日=相模原市・藤野を中心に実店舗を持たず活動する「藤野ベーグル工房」、14日=「ウズベキスタンワインショップ キャラバン」(杉並区)、15日=「Yショップ ippuku」(八王子市旭町)。
中央線沿線のさまざまな店の商品を集め販売する「kichijojiみちの駅」は今回、ソーセージ店「ノイ・フランク」(国立市)と武蔵境のパン店「ブロート・オーフェン」(武蔵野市)が、イベントのためコラボし作った商品などを販売する。kichijojiみちの駅の湯原勇太さんは「友のような店に声をかけた。楽しめる商品を幅広くラインアップできれば」と話す。「中央線の全駅に好きな店があり、そこに行かないと食べられないものがある。僕らが持っていくことで知ってもらうことができると思う。お薦めの物を八王子で知ってほしい」とも。
「パン工房ボンシュシュ」は、店で160円のカレーパンを100円で販売する。運営する社会福祉法人「SHIP」(あきる野市)の渥美良二さんは「これまで新しいことをずっとやってきたが、今回は原点に戻ろうと思い一番人気のカレーパンを特別価格で出す。カレーパンは時間をかけてレシピを作った。その味を皆さんにもう一度お伝えしたい」と話す。
5月のイベントが初出店だった「ウズベキスタンワインショップ キャラバン」の森重悠子さんは「前回は好奇心旺盛なお客さまが多く記憶がないくらいの状態になった。今回は人員を増やし、パンを買いながらウズベキスタンについて知りたい方や語りたい方と話ができるようにしたい」と話す。
協賛金の一部を使って主催者がパンを購入し、八王子市内のフードバンク団体に寄付するほか、売り上げの一部は八王子市社会福祉協議会に寄付する。「八王子若者サポートステーション」(東町)と提携し、同所の利用者がイベントの開催準備や運営を手伝う取り組みも行う。
イベントの企画・運営を手がける賀澤志帆さんは「イベントが継続できるのも出店者やお客さま、街の皆さんのおかげ。1坪という非常に小さなパンの祭りではあるものの、たくさんの方に協力していただいている。今回も皆さんとパン屋さんのすてきな出会いを楽しんでもらえれば」と話す。「『はちチャレ』が移転し、車の通行量が多い場所になった。他の店の迷惑にならないよう車の行き来など周りには気を付けて楽しんでほしい」とも。
開催時間は各日10時から(商品なくなり次第終了)。