
神奈川中央交通(神奈川県平塚市)が相模湖駅~八王子駅北口間で運行している路線バスが2026年3月末で廃止される。
同社は相模湖駅、京王線・高尾山口駅、高尾駅入口、西八王子駅入口などを経由し、八王子の中心市街地を通って、八王子駅北口へ向かう路線「八07」系統を設定している。総距離は22.1キロ。現在は平日=2本、土曜・日曜=3本を往復運行している。
同社は6月2日、この路線について、「路線退出等意向申出書」を神奈川県生活交通確保対策地域協議会に提出した。平均乗車密度が4.0人であること、約2,600万円の経常費用に対して、経常収益が約744万円と赤字状態にあることなどを示し、「運行回数僅少および利用者僅少」を理由に廃止の意向を申し出た。神奈川県は申請を受けて協議を行い、2026年3月末をもって路線を廃止するとして、8月に入ってから神奈川県のウェブサイトで公表した。
八王子市と相模原市の境にある大垂水峠を越える同路線。来春の廃止が決まったことを受け、Xでは「廃止前にもう一度乗ってみたい」「登山客はどうするんだ」「代替交通があるのかな」などの投稿が見られた。