
高尾登山電鉄(八王子市高尾町)が10月1日、往復運賃に適用していた割引を終了した。
同社は高尾山内でケーブルカーと観光リフトを運行するほか、山内にある「高尾山さる園・野草園」(高尾町)の運営などを手がける。
これまで、ケーブルカー・観光リフトとも普通旅客運賃については、大人片道=490円(小児=250円)、往復=950円(小児=470円)の運賃を適用し、往復運賃には割引を行ってきた。
今回、往復運賃の割引を撤廃し、大人=980円、小児=500円と往復の普通旅客運賃は現行から30円高くなる。障害者や介護者などに適用していた特殊割引旅客運賃、学校などでの利用の際に適用していた団体旅客運賃についても同様に割引を廃止した。観光リフトは小児運賃の適用年齢の下限を3歳以上から6歳以上に引き上げる施策も始めた。
同社広報担当者は「昨今の物価高騰などに対応しつつ、今後とも持続可能な経営を行うために高尾山ケーブルカー・観光リフト乗車券の往復割引を終了した」と説明する。