
飲食店や美術館を運営する「うかい」(八王子市南浅川町)が10月2日、新たな直営レストランを京王プラザホテル(新宿区)内にオープンすると発表した。
1964(昭和39)年、奥高尾に日本料理店「うかい鳥山」を出店した同社。1974(昭和49)年には鉄板料理店「八王子うかい亭」(暁町2)を開業した。現在は八王子市内のほか、東京タワー下にある「東京 芝 とうふ屋うかい」(港区)など各地に店を構える。
京王プラザホテルは、1971(昭和46)年に開業。東京都庁前の新宿副都心に位置する。今回は「うかい」と京王プラザホテルは新規出店することで合意した。「うかい」にとって、ホテルに直営店を設けるのは初めて。
新店は同施設本館2階に出店し、店名は「(仮称)THE UKAI とうふ屋」。豆腐をメインとした和食レストランとして展開する。店舗面積は約316坪。オープンは2026年12月予定。
「とうふ屋うかい」(八王子市大和田町2)のノウハウを生かし、自家製豆腐と旬の食材を組み合わせた料理を提供する。「うかい」の広報担当者は「大豆本来の旨味を最大限に生かし、日本の伝統食材の魅力を再発見できるメニュー構成。初めて朝食の提供も行う。サロンエリアを設け、酒や小菓子の提供を通じて滞在中のひとときを彩る」と話す。
「これまで培ってきた『100年続く店作り』の理念をベースに、京王プラザホテルを訪れる海外ゲストをはじめとするさまざまなお客さまに向けて、朝・昼・夜を通じて滞在価値を高める新たな広場をともに築いていきたい」とも。
「東京 芝 とうふ屋うかい」は契約期間満了に伴い、2026年3月31日で閉店し、約21年の歴史に幕を下ろすことを既に発表している。新店舗については「『東京 芝 とうふ屋うかい』のDNAを受け継ぎ、お客さまの体験価値をさらに高める拠点になる」と「うかい」広報担当者。