こま回しプレーヤーによる大会「KOMA WORLD CUP(こまワールドカップ)」が12月27日・28日、「東京たま未来メッセ(東京都立多摩産業交流センター)」(八王子市明神町3)1階展示室A・Bで開催される。
こまに特化した世界大会と位置付ける同イベント。昨年11月末以来、1年ぶりの開催となる。主催はヨーヨーやこま、けん玉など遊ぶために技術を必要とするおもちゃを指す「スキルトイ」を扱う「そろはむ」(八王子市並木町)。
27日は、こまの種類は問わず、フリースタイルのパフォーマンスを披露し、ナンバーワンを決める競技会「Koma-1」を開催する。28日は日本のこまを使って、初歩的な「床で回す」など規定の技に挑戦し日本一を決める「ツバメカップ」を行う。今回は「Koma-1」に33組、「ツバメカップ」に110組のプレーヤーがエントリーした。
両日通して、誰でも参加できるこまを使ったゲーム「こまリンピック」、こま回しの技を学ぶワークショップといった一般向け企画を行う。日本に加え、今年、世界大会が行われたメキシコや、重さ1キロを超える大型の物があるコロンビアなど世界のこまを展示する。今年引退したこま職人がコレクションしていたこまの販売や、こまの部品交換、修理相談に対応するコーナーも設ける。
会場では、28日に曲芸師の三増紋右衛門さんが、こま回しを披露する。日本工学院八王子専門学校マンガ・アニメーション科が授業の課題として取り組んだ、こまのキャラクターデザインの展示や投票も行う。
ヨーヨーをはじめスキルトイのプロパフォーマーでもある「そろはむ」の長谷川貴彦社長は「エントリー数は前回から増えた。毎年、競技参加者を2~3割ずつ着実に増やしていくことを目標としている。今回は2日間で1500人以上の集客を目指したい」と話す。
「『Koma-1』は年齢が一桁から、85歳までと参加者層の幅が広い。昨年のチャンピオンは小学生で、大人よりも子どものほうが元気。この一年で技のレベルも急激に上がり、私たちも見たことがない新しい技も登場している。それぞれがこまのスタイルを見せてくれるのも見どころ。『ツバメカップ』は、こまを回すことができれば出場できるので参加のハードルが低く、出場する3割は初心者の方。親子がそれぞれ選手としてエントリーして戦うこともある」と長谷川さん。
「こまは今のような遊ばれ方をされ始めてからまだ10年ほどで、コミュニティーが若いし勢いもある。八王子の子どもたちは自転車で来られる大会なので、世界レベルの技や熱気に触れてほしい」とも。
開催時間は10時~18時(28日は9時から)。入場無料。