中央大学(八王子市東中野)は12月1日、読売新聞のニュースサイト「YOMIURI ONLINE」と提携して、同大学の特設サイト「ChuoOnline」を開設した。
「通常の公式サイトとは別に、より発信力の高い媒体の必要性を日ごろから感じていた」と同大学広報室の外村さん。「国際的な情報発信も大きな課題」。そこで、閲覧者数が多く、社会的な信頼性も高いニュースサイトと連携することで、この2つを一気に解決することを考えた。本学の最新情報を高い『更新性・継続性・国際性』をもって発信する新たなウェブ媒体として位置付けている」。
教員、在学生、卒業生が「自分の言葉で社会に発信する媒体」ととらえ、サイトのコンテンツを選定。社会への提言や時評、コラムなどを掲載する「オピニオン」や、研究者の研究成果を一般に分かりやすく紹介する「研究」、卒業生の現在の活動などを紹介する「人-かお」、学生向け広報誌を読むことができる「Hakumon ちゅうおう」などのコーナーを設けた。「オピニオン」は毎週更新。このほか、「人-かお」は隔週更新、「研究」「教育」については毎月更新していく。
「大学の広報は誠実に大学の実態を開示することが最も効果的な広報のあり方だと思う」と外村さん。「大学の最も大切な資産である『教員』や『卒業生』にスポットを当てて発信することで、教員のプロモーション、ひいては大学のプレゼンスを高めることにつながる」。
さらに、「通年での運用は、広報室のスタッフも少なく大変。読売新聞のサポートと本学教員や卒業生の協力により、何とかスタートにこぎ着けることができた」とも。サイトは英語版も用意し、海外への情報発信も行っていく。