リブト（八王子市寺田町）は6月10日、携帯サイトを活用した医療機関への意見箱サービスを開始したと発表した。

　同社の代表取締役・後藤氏は前職（医療機器開発）での経験を踏まえて、医療機関のサービス向上や収益の改善には、患者の声を医療機関に届けることが重要と認識。同社は今回のサービスに先んじて「患者満足度調査」というサービスを開始していた。このサービスでは携帯電話を用いてアンケート形式に患者が回答したものを同社が集計。サービスを希望する各医療機関にフィードバックすることで、患者の声を元としたサービスの改善に取り組むことができるようになっている。

　今回のサービスは、その簡易版。サービスを申し込んだ医療機関への意見募集を専用の携帯サイトから受け付ける。アンケート項目を省き、自由意見欄のみとしたことが「患者満足度調査」との違いだという。間に同社が入ることによって、患者の個人情報が病院に送られることはない。使い慣れた携帯から送れるようになっていることで「皆さんに気軽に利用してもらえると考えた」（後藤氏）

　東京都が2001年から「患者の声相談窓口」を設置するなど、患者の声を医療に反映させ、それを生かす試みは進んできている。同氏はこのような患者の声に耳を傾けることが、結果的には当該医療機関を受診する患者数の増加や収益の改善につながっていくと述べ、本サービスをいろいろな医療機関に広めていきたいという。

　本サービスの導入先としては比較的小規模な病院や診療所が想定されている。利用料金は月額3,000円から。