八王子のゲームメーカー・エクスペリエンス(八王子市子安町1)は4月23日、5作目となるPC向けロールプレイングゲーム(RPG)「円卓の生徒」を発売する。
同社は2007年に設立。ゲームの企画から販売までを一貫して行うスタイルを取り、これまでに同社の開発チーム「TEAM MURAMASA(チーム・ムラマサ)」の手によって、RPG「GENERATION XTH(ジェネレーション・エクス)」シリーズを発表。同シリーズは今年1月に台湾での販売を開始したほか、今月5日には「Windows 7動作確認版」も発売している。
同チームの新作となる今作はRPGの中でもダンジョンの中を進んでいく「ダンジョン探索型RPG」。ゲームのプレーヤーは教師として騎士になる生徒たちを育て上げ、冒険の旅を開始。教師と生徒の間できずなを深めながら、最後の敵である魔王の元へと向かう。「最近では珍しい王道タイプ」と同社社長の千頭(ちかみ)元さん。「同じジャンルの他のゲームにはないストーリー性と遊びやすさが売り」。
このジャンルについては、「ゲームユーザーの中で再ブームの兆しが見える」と千頭さん。「一見難しいイメージが先行しているが、大変味わい深い面白いゲーム」。今作は2007年に企画を立ち上げ、2年かけてゲームの基本となるエンジンを開発。昨年5月から実質的な製作に入った。主人公やモンスターの名前を公募で決めるなどユーザーの力も得ながら、今月5日には「体験版」を公開。すでに1万回以上ダウンロードされ、現在でもユーザーからの要望の反映や不具合の修正など、マスターアップに向けた作業が続けられている。
これまでの作品は「手応えのあるゲームを楽しみたい」というゲーム上級者をターゲットとしていたが、今作ではこのジャンルのゲームを初めてプレーする人をターゲットに据え、「すべてをわかりやすく」を合言葉に開発を進めてきたという。「ジャンル活性化のため、新規ユーザーの獲得が目標」。
対応OSはWindows XP・Windows Vista・Windows 7。価格は7,140円。今冬には「Xbox360版」の発売も予定する。