多摩市・長野県富士見町が共同アンテナショップ-地産地消・観光PRの拠点に

7月23日に開店した共同アンテナショップ「Ponte(ポンテ)」。多摩市産の野菜などの販売のほか、富士見町のそば、ジャムなど特産品を販売する。

7月23日に開店した共同アンテナショップ「Ponte(ポンテ)」。多摩市産の野菜などの販売のほか、富士見町のそば、ジャムなど特産品を販売する。

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 多摩のNPO法人「シーズネットワーク」(多摩市落合1)は7月23日、多摩市と長野県諏訪郡富士見町のそれぞれ特産品を取り扱う共同アンテナショップ「Ponte(ポンテ)」(多摩市永山、TEL 042-401-9566)をオープンした。

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 同NPOは2000年9月に発足した任意団体「Seeds(シーズ)」を元に2006年に設立。子育て支援や女性の社会参画支援などを進めている。「女性たちが地元で社会参画や就労のきっかけを得られる機会作りをしてきた」と同NPO理事長の岡本光子さん。今回は地元での雇用機会創出に加え、「店を拠点として地域の人たちがつながり、新しい何かが生まれて、地域の活性化の一助となることを期待して企画した」という。

 多摩市と富士見町は友好都市の関係。「市内の小中学生は富士見町にある『八ヶ岳少年自然の家』に宿泊する機会が多く、親であるわたしたちも家族や友人との旅行などで訪れる機会があり、富士見町を身近に感じている」と岡本さん。今回はそれぞれの町の特産品を取り扱おうと両自治体から業務委託を取り付けた。「店舗運営は初めての取り組みなので、何もかも一から調べ、いろいろな人の知恵を拝借しながら、猛スピードで開店準備を進めた。目が回るようだった」と岡本さんは振り返る。

 店名の「Ponte」はイタリア語で橋を意味する単語。「この店舗を拠点として両自治体のつながりを深め、それぞれの魅力を皆さんに知っていただきたい」。店はショッピングセンター「グリナード永山」1階に展開する約27平方メートルの空間で、市内でとれた野菜や富士見町の特産品など30点を超える商品を取り扱う。

 「毎朝、農家さんが直接納品してくださる市内産の新鮮野菜が好評」と岡本さん。富士見町の特産品では、シベリア南部原産の植物で町の特産品になっている「ルバーブ」のほか、無添加トマトジュース、「そば粉を使ったどら焼き『そばドラ』などが人気」だという。このほか、店にデジタルサイネージを設置し、富士見町の風景や観光スポットを映像で紹介するなど工夫も凝らす。

 取扱商品は今後増やしていく方針。「季節感を大切にしながら、富士見町の観光PRや商品構成に細やかな工夫をしていきたい」と岡本さん。

 営業時間は11時~19時。

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