音響機器メーカーのティアック(多摩市落合)は米Daisy Rock Girl Guitars(デイジー・ロック・ガール・ギター)社と販売代理店契約を結び、8月末から女性プレーヤー向けのギターやベース、アクセサリーなどの販売を始めた。
デイジー・ロック・ガール・ギター社は自身もギタープレーヤーであるティッシュ・シラボロさんが2000年、米カリフォルニア州で設立したギターメーカー。今回、日本国内で販売を行いたいという同社の意向を受け、ティアックのプロフェッショナルオーディオ事業部が動いた。同部は同社の業務用音響ブランド「TASCAM」をメーンにしており、「楽器店との取引が多いことから代理店業務を行うことになった」と同社広報部の中村さん。
女性をはじめとした「手が小さい人」でも楽に弦が押さえられる「ショートスケールネック」を採用。ボディーも通常のものより軽く仕上げ、3キロ程度になっている。「創立者であるティッシュ・シラボロさんは、ポピュラー音楽界に女性プレーヤーが少ない最大の原因は、通常のギターが女性にとって大きすぎること、重すぎることにあると考えている」と中村さん。「軽いボディーは肩にかけた時の苦痛からプレーヤーを開放し、よりプレーに専念することができる」という。
9月中旬からは、エレクトリックギター17モデル、エレクトリックベース4モデルを新規に投入。左利き向けの「レフティモデル」の販売も始める。
今回投入するモデルの一つ「ロック・キャンディー」は、ボディーにピンクやブルーなどのカラーを採用。これまでのギターにはなかったカラーリングも特徴の一つになっている。中村さんは「女性やお子さまにもギター選びを楽しんでもらい、お気に入りのデザインのギターを弾いてもらえること。これによって、ギターを弾くことがもっと身近なものになる」と期待を込める。
ベースモデルである「ロック・キャンディー」の希望小売価格は4万7,250円。今後はアコースティックギターなども発売していく予定だという。