八王子駅近くの八幡町商店会で現在、各店に公衆無線LANのアクセスポイントを設置する取り組みが進められている。
八王子市八幡町を中心に八王子駅近くを通る国道20号(甲州街道)沿いの個人店など約50店が参加する同会。参加する各店の名産品を紹介する「一店逸品運動」などを展開しており、今回はソフトバンクモバイル(港区)が展開する「ソフトバンクWi-Fiスポット」に参加する形で無線LANのアクセスポイントを設置することにした。
同社から設置の打診を受けた同会会長で手作りみそなどを扱う埼玉屋本店(八幡町)の長谷部良幸社長は「商店の皆さんの中には『無線LANって何』というところからわからない人もいるので、なかなか難しかった」と振り返る。「私自身もわからなかったので、自分で本を買って調べたりした」とも。
同会副会長でタカクラメガネ(八幡町)店主の高倉さんの働きかけもあり設置を進めることに。「商店街の話題作りにもなると思う」と高倉さん。同社の回線を仮想的に引き、その上で同社が貸し出す「Wi-Fiルーター」を設置する必要があるため、「物理的につなぐところが難しい店もある」という。「個人店は身軽なのでできるところからやってみることにした」と高倉さん。
現時点ではタカクラメガネ、靴のマルタカの2店舗にアクセスポイントを設置。埼玉屋本店、丸吉優眠館の2店でも設置工事に向けた準備を進めている。「試してみたところ、店の中と両隣の店の外までなら電波が入る」と高倉さん。「移動しながら利用するのは難しいが、3店舗おきくらいにスポットができればいい」
「スポットを置いたところでどのような効果があるのか、どう生かせるのかは難しいところ」と長谷部さん。「すぐに目に見える効果がなかったとしても、やってみる価値はある」。来年度には同会としての独自のホームページの立ち上げも予定。「八幡町周辺の面白いものなどを紹介していきたい」と意気込む。
利用するためには、ソフトバンクモバイルの無線LAN対応携帯電話の場合は「ケータイWi-Fi」「ソフトバンクWi-Fiスポット」、iPhone・iPadの場合は「ソフトバンクWi-Fiスポット(i)」への加入が必要。