コミックスやグッズなどを扱う漫画専門店「まんが王八王子店」(八王子市東町、TEL. 042-645-9121)は5月27日から、カワハラ恋さんの4コマ漫画「東京!」と同店がコラボしたオリジナルどら焼き「『八王子』たまちゃんどら焼き」の販売を始める。
4コマ漫画雑誌「まんがホーム」(芳文社)で2009年から連載されている同作品。東京都心にある「日本一学園」という高校を舞台とした日常を描く物語で、主人公「八王子たま」のほか、「国分寺文(あや)」「武蔵小金井りえ」などキャラクターの名字が都内に実在する駅名と同じであることが特徴の一つ。昨年11月には単行本第1巻が同社から発売された。
松栄山了法寺(日吉町)のオリジナルキャラクターを使ったポストカードを配布するなど同店ではこれまでにもさまざまなタイアップを行ってきたが、「版権を丸々使わせていただいてやるのは今回が初めてかも」と同店の日吉さん。2月末ごろ、店から出版社側に話を持ちかけたところから話は動き出した。「ヒロインの名字が八王子で、八王子に住んでいるという設定が八王子尽くしでいいんじゃないか」と日吉さん。「先方も面白いのでぜひと前向きに受けてくれた」という。
どら焼きの製造では同店近くの和菓子店「和菓子処 武蔵家」(東町)も協力。どら焼きを選んだのは「丸くて形にしやすかったから」と日吉さん。あんは北海道・十勝産のあずきを使い、表面にはカワハラさんが描き下ろした「八王子たま」の顔の焼き印が押されている。「描く線がもともと細い先生なので、そのまま作ると金型が折れてしまうため太く描いてもらった」。販売時にはさらにキャラクターを描いたオリジナルのテープなどで包装するという。
販売開始を前に店内レジ側には「『八王子』たまちゃんどら焼きフェア」コーナーを開設。27日以降、どら焼きやカワハラさんのサイン入り単行本の販売を行う。どら焼きの販売個数などは「反響を見ながら対応していく」と日吉さん。当分の間は八王子店のみでの販売となるが、同店ホームページを通じた通信販売なども検討するという。
「遊びでやっているところも大きく、お客さまも私たちも楽しめればよい」と日吉さん。「できる限り地元色を生かして、八王子で何かしら面白いものがあればこれからもやっていきたい」と意気込む。
価格は、単品=180円、5個入り=900円。