西東京バス(八王子市明神町3)は9月1日、同社子会社の多摩バス(明神町3)からバス運行事業を譲り受け、2社の路線を統一した。乗客の利便性の確保と事業効率化が狙い。
これにより、1日始発より八王子市内と青梅市内の旧多摩バス営業エリアでは、多摩バスのカラーの西東京バスが走っている。
元々、2000年・2005年・2006年に西東京バスの路線が多摩バスに移管された経緯があり、当時は今回とは逆に、塗り替えまでの期間に西東京バスカラーの多摩バス車両が運転されていたことがある。
多摩バスは1999年、 西東京バスから青梅・五日市や八王子西部地区での路線バス、夜行高速バスの事業を分社する形でスタートした。今回の路線統一は多摩バスがバス事業を西東京バスに譲受する形で実現。今後も建物管理などを行う会社として多摩バスは存続する。なお、多摩バス時代に発行された定期券、乗車券などはそのまま有効期限まで使える。停留所にも変更はない。
路線の統一に伴い、これまで多摩バスとして走っていたバスは西東京バスのロゴマークへとはり替えられた。西東京バスの担当者によると、作業は「9月1日までにすべて完了した」という。ロゴマークのはり替えのみ行われたため、現在、オレンジとベージュを基調とした西東京バスのボディーと青と白で塗られた多摩バスのボディーが混在する状態となっているが、これについては「今のところ、多摩バスのボディーを西東京バスの色に塗り替える予定はない」(同)という。