実践女子大学(日野市大坂上4)の学生とデイリーヤマザキ(千代田区)が共同開発した弁当が9月27日、全国発売される。
デイリーヤマザキは全国で約1600店舗をフランチャイズ展開するコンビニエンスストア大手。山崎製パンの100%子会社で、同ブランドのほか、「ヤマザキデイリーストアー」のブランドでも展開する。
同社が女子大と協力して商品開発するのは今回が初めて。「これまでコンビニの弁当は、『カロリーが高い』『味が濃い』『脂っこい』『バランスが悪そう』などのイメージが多かった」と同社。これまでにも健康に配慮した商品は開発してきたが、「女性や高齢者の方々には好評だったものの、コンビニの主要顧客層である成人男性には、やや物足りないイメージがあった」と振り返る。そこで今回、「女性視点で考えた『男性に安心して食べていただける弁当』を開発した」という。
共同開発に当たっては、同大学食生活科学科の木川眞美専任講師の指導の下、学生7人が参加。「メニューの考案からパッケージまで意見を出した」と同大学総合企画室の担当者。「将来、管理栄養士になっていく学生たちが考えた」とも。1次選考では16品を提案。その後、デイリーヤマザキ側にプレゼンテーションを行い残った9品が選考まで進み、さらに製造メーカーや原料メーカーなどが参加する試食の場も設けて、2品の商品化が決まった。
27日に発売される第1弾は「鶏のハニーマスタード弁当」。鶏肉をメーンにチーズオムレツやゴボウとツナのサラダ、ヒジキの煮物をバランスよく盛りつけたほか、米には大塚食品(大阪市中央区)によるコンニャクを使った食品「マンナンヒカリ」を混ぜ込むことで、全体のカロリーは436キロカロリーまで抑えた。「多くの食材を使い、栄養バランスを考慮しつつ、成人男性にも満足いただけるよう食べ応えのあるものに仕上げた」とデイリーヤマザキ担当者。10月20日には第2弾となる「豚生姜(しょうが)焼き弁当」の発売も予定する。
価格は498円。デイリーヤマザキ、ヤマザキデイリーストア、全国の「ヤマザキショップ」で販売。